ABOUT

研究紹介

概要

東京科学大学(東京医科歯科大学)頭頸部外科は日本で最初の、そして唯一の国立大学の頭頸部外科学講座です。全国的にみても有数の頭頸部癌患者の取り扱い数を誇り、非常に症例が豊富な科です。そのような理由から全国から難治例、希少例が多数集まっています。また、2015年からは、すべての手術症例において東京科学大学(東京医科歯科大学)のバイオバンクに検体を集積しており、研究素材の蓄えも豊富にあります。それらを用いたトランスレーショナルリサーチが粛々と進められています。また、大学の医局に所属していないがん専門病院に勤務する先生方を、社会人大学院生としてお迎えすることも行なっています。これまでこのシステムを用いて数名の先生が学位取得をされました。

研究・教育について

トランスレーショナルリサーチ

  • 再発転移頭頸部癌に対するニボルマブ最適化投与のためのバイオマーカーに関する研究(文部科研費 基盤C・主任)
  • アルコール代謝遺伝子多型と飲酒量が頭頸部癌症例の血清マグネシウム濃度に与える影響(文部科研費 若手・主任)
  • TPF療法における好中球減少の危険因子となる遺伝子多型の同定(文部科研費 若手・主任)
  • 下咽頭粘液Liquid Biopsyによる早期癌診断(文部科研費 若手・主任)
  • 口腔扁平上皮癌におけるがん微小環境の免疫プロファイリング解析(文部科研費 基盤A・分担)
  • 頭頸部癌に対するニボルマブ適正使用のためのバイオマーカー創出に関する多施設共同研究(産学共同研究・主任)
  • 頭頸部癌患者血漿exosome mRNA網羅的解析によるニボルマブの治療効果予測因子の同定(産学共同研究・分担)

臨床研究

  • JCOG1601 Stage I/II舌癌に対する予防的頸部郭清術省略の意義を検証するランダム化第III相試験(JCOG・研究事務局)
  • JCOG1212 進行上顎洞癌に対する超選択的動注化学療法を併用した放射線治療による新規治療開発(JCOG・分担)
  • 頸部食道癌治療に関する全国調査(日本気管食道学会・主任)

治験

  • 多数参加あり。
頭頸部外科
教授
朝蔭孝宏
講師
有泉陽介、大野十央