嚥下外来は午前中の一般外来で診察し、専門的な診察や治療が必要な患者さんに対して診察する外来です。飲み込みにくい、むせる、誤嚥する、等の症状のある方を対象に、嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査等の検査を行い、精査・診断・治療方針の検討を行っております。
脳梗塞、頭蓋内出血等で嚥下機能に関わる脳神経麻痺を生じると、嚥下障害・誤嚥の原因となります。 耳の奥には耳石器と三半規管というバランスを取る器官があります。耳石器に存在する耳石という小さな炭酸カルシウムの結晶が三半規管に入り込み、頭の位置を変えるときに半規管を刺激して、嚥下障害が起こると考えられています。
筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病等の変性疾患で嚥下障害が生じることがあります。
声帯運動に関わる反回神経の麻痺や、そのほかの「のど」の感覚・運動に関連する神経のまひで、誤嚥が生じることがあります。
のどや頸部の腫瘍により狭窄が生じて、嚥下障害が生じることがあります。耳鼻咽喉科専門医が、腫瘍の有無を確認するようにしています。
入院中の患者さんで嚥下のリハビリテーションの適応がある場合には、リハビリテーション科と協力して嚥下訓練を行なっていきます。
また嚥下障害に対する誤嚥防止手術や嚥下機能改善手術を行っております。